頭・助頭紹介
七番神輿 七代目 頭 土屋 太
『七番神輿 七代目頭』を拝命しております土屋太と申します。
私が神輿を担ぎ始めてから、気がつけばもう20年以上が経ちました。最初は自分が所属する鹿児島法人会で神輿がはじまると知り、軽い気持ちで参加しましたが、その熱気と一体感、そして何よりも仲間たちと共に汗を流す時間の中で、「おぎおんさぁ」の魅力に惹かれ、本音で付き合える仲間たちとの深いつながりが、私の人生を大きく彩ってくれました。
6人の歴代頭を支えながら、時に厳しく、時に笑い合いながら積み重ねてきた時間は、かけがえのない宝となっています。社会人になってから、本気で語り合える『友』ができたのも、すべて神輿を通して出会ったご縁のおかげです。
また、頭という任を拝命してからは、睦会の皆さんのみならず、鹿児島市商工会議所様、薩摩祇園宮 八坂神社様、鹿児島中央駅様、一番街商店街振興組合様、他にも多くのみなさんのご協力をいただきながら、鹿児島の活性化の一助となれるよう尽力してまいりました。
そんな私の大切な七番神輿において、時代の変化や社会状況の影響により、神輿の担い手や裏方の在り方も大きく変化してきています。
自分と同じく、七番神輿の創設期から情熱を傾けてきた仲間たちが少しずつOBになっていく中で、新しい世代へどう繋げていくのか。
それが今、私たちに課された大きな課題だと感じています。
現在、共に神輿運営に携わってくれている竹之内助頭をはじめ、永田組頭統括、小川・竹内・日髙運営統括、薗田事務局長は同じ志の元、七番神輿に携わる全員が100%輝き、その一体感を共感できる体制つくりに邁進してくれています。
鹿児島法人会において神輿は、ただの行事ではありません!
鹿児島市の中小企業の経営者たち(会員企業)が人と人として本気で向き合い、心を一つにする場です。そしてそれが、我々の組織力や鹿児島の地域発展の一助になっていくのだと信じています。
これからの七番神輿を担っていく皆さんへ。
形は変わっても、心をひとつにして続けていくことで、また新しい歴史が築かれていくはずです。
諸先輩方が熱い想いのもと築き上げてきた七番神輿ではありますが、これからは皆さんが輝く神輿となっていきます。どうぞ≪笑顔≫で思う存分神輿を楽しみ、私と一緒に鹿児島の伝統文化の継承、地域発展のため全力で取り組んでみてください。
1人では到底成し遂げることのできない景色が見えることと思います。
そして最後に、これまで共に汗を流してきた仲間たちに、心からの感謝を。
神輿がつないでくれたご縁が、これからも長く続いていくことを願っています。
七番神輿 助頭 竹之内 康人
ご挨拶
七番神輿 助頭の任を拝命しております、竹之内康人と申します。
私は平成二十三年より七番神輿の一員として、鹿児島の夏を彩る伝統神事「おぎおんさぁ」に参列してまいりました。このたびは、本神輿連の活動趣旨と私どもの想いをお伝えする機会を頂き、心より御礼申し上げます。
七番神輿は、公益社団法人鹿児島法人会を母体とし、地域社会への貢献を旨として、薩摩祇園宮八坂神社の神事「おぎおんさぁ」に奉仕しております。宵祭・本祭の両日にわたり、法人会に所属・関係する企業・団体から延べ約七百名が参集し、誇り高き神輿連として市内を練り歩いております。この取り組みは、単なる祭礼への参加を超え、地域文化を次世代へと継承する、極めて意義深い営みであると私どもは捉えております。
「おぎおんさぁ」は、京都・祇園八坂神社の祇園御霊会の流れを汲み、悪疫退散・無病息災を祈念する由緒ある神事であり、その精神は、幾多の困難を乗り越えてきた鹿児島の人々の心に深く根づいてまいりました。
私たち七番神輿は、こうした尊い信仰と伝統を継承し、次代へと受け継ぐ使命を胸に、真摯な思いで活動に取り組んでおります。特に令和六年度よりは、七番神輿の立ち位置や役割をあらためて問い直し、その文化的・精神的価値を広く共有するための新たな歩みを始めております。
渡御においては、中央駅・一番街・天文館といった市街地を舞台に、勇壮な神輿の姿が市民の目を引き、商業の活性化や観光促進、人流の創出にも寄与しております。「今年も七番神輿が来てくれて嬉しい」という地域の皆様からのお言葉は、私どもにとって何よりの励みであり、活動の確かな手応えを感じる瞬間でもあります。
また、七番神輿は、参加者にとっても特別な体験の場です。立場や世代、業種を超えて肩を並べ、心を一つにして神輿を担ぐことで、深い敬意と連帯感が育まれ、時には生涯にわたる友情や新たなビジネスのご縁が生まれることもございます。そのような絆は、「祭り」の枠を超えた、かけがえのない人間関係を築く礎となります。
私たちは常に自問しています。
「七番神輿は、地域に何をもたらすことができるのか」
「参加する人々にとって、どのような価値があるのか」
この問いに真摯に向き合い、ただ神輿を担ぐのではなく、その背後に息づく文化・信仰・絆といった“目には見えない価値”こそ、皆様と分かち合いたいと願っております。
今後とも七番神輿が、鹿児島の地域文化の継承と社会貢献の一端を担い続ける存在であり続けられるよう、力を尽くしてまいります。引き続き、皆様の変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。